クラシック音楽専門サイトでありながら、King Gnu(キングヌー)を J-POP 最強バンドとして強力に推し続ける「ヴァイオリニア」。
2020年初頭からの追跡レポートをお届けする。
※以下、最新8・9月の動向
(2020/9/24)
TVドラマ主題歌「三文小説」を書き下ろし 10/10に楽曲解禁
日本テレビ系土曜ドラマ『35歳の少女』の主題歌を King Gnu が担当。タイトルは「三文小説」。10/10(土)22:00 からの初回放送で楽曲が解禁される。
かねてから King Gnu の才能に惚れ込んでいだ同ドラマのプロデューサーである大平太氏がオファーし、タッグが実現。ドラマの台本を読み込んだ King Gnu の常田大希が、大平氏、さらに脚本家の遊川和彦氏を交えディスカッションを重ねて書き下ろした。
(2020/9/18)
常田大希がアディダスの CM に登場
常田大希が adidas ブランドのアンバサダーに就任し、adidas のウェブCM「adidas CASUAL Collection 2020 Fall/Winter」に出演。楽曲には、millennium parade の新曲「Philip」(10/2 配信リリース)が使われている。
adidas CASUAL Collection 第1弾 オリジナルムービー 常田大希「宣言」篇
(2020/9/8)
King Gnu が日本初のレッドブル・アーティストに決定!! ”Go Louder”プロジェクト始動
世界で活躍するトップアスリートやクリエイターをサポートし続けているレッドブルが、史上初めて、日本の音楽シーンから King Gnu をパートナーに選出。“Go Louder” をコンセプトに音楽シーンに自由を“拡声”していく。
【King Gnu】Go Louder ─ 音楽に新たな翼を
(2020/8/30)
「King Gnu Streaming Live」開催
サードアルバム『CEREMONY』リリース後、2月末から4月に予定されていた初のアリーナ公演を含むライヴツアーが新型コロナウイルスの影響ですべて中止。(5~6月の振替公演も中止)
さらに出演を予定していた「TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2020」(5/24)や「FUJI ROCK FESTIVAL ’20」(8/21~23)も中止に追い込まれた。
そして「じっくりと自分達の生き方を見つめ直す」期間を経た後、8/30に満を持して、無観客によるストリーミングライブを敢行。
演奏・歌唱・アレンジ・熱量、すべてにパワーアップした14曲が配信され、観客を魅了し尽くした。
そのうちの1曲「飛行艇」が YouTubeで無料公開された。
King Gnu – 飛行艇 (Streaming Live 2020)
(2020/8/10)
「King Gnuに影響を受けました」 新芥川賞作家がインタビューで語る
小説『破局』で第163回芥川賞を受賞した作家・遠野遥が、愛聴するバンドとして King Gnu をあげ、常田大希のあるツィートに影響を受けたと語った。
King Gnu 常田大希の言葉が転機に 芥川賞作家・遠野遥
2020年1月~7月の King Gnu の動向については以下の記事をお読み下さい。
“ブレーキが折れちまった”
2020年に入って、King Gnu(キングヌー) の快進撃が止まらない。
まるで、彼らのロックスピリットを象徴するアイコン曲「Flash!!!」の歌詞のように、ブレーキが折れてしまったかのような猛スピードで駆け抜けていく。
それも、下り坂ではなく、テッペンをめざす上り坂を、まっしぐらに爆走中だ。
ニューアルバム『CEREMONY』は、発売されるや驚異的なセールスを記録。
各音楽雑誌から AERA までが、こぞって表紙・巻頭特集で彼らを取り上げた。
テレビでは、1/17 に Mステ(テレ朝)、1/18 にバズリズム02(日テレ)、2/9 に Love music(フジ)、2/14 に再び Mステ、2/15 にシブヤノオト(NHK)で、次々と圧巻のスタジオライブを敢行。
2/23 には情熱大陸(TBS)に出演、メンバー4人がビートルズの All You Need Is Love を車の中で合唱するシーンはとても印象的だった。
コロナ禍により、待望の全国ツアーは中止となってしまったが、リスタートとなった 6/19 の Mステ と 6/22 の CDTVライブ!ライブ!(TBS)では、圧巻のライブ演奏を披露し、多くの視聴者を魅了した。
6/19 の Mステ では、セカンドアルバム『Sympa』に収録されたバラード「The Hole」を演奏。
優しく寄り添いながら、やがて祈りへと昇華していく魂の絶唱を聴かせた井口理だったが、3日後の 6/22 CDTVライブ!ライブ!での「Teenager Forever」では、スーツ姿での端正な歌唱から一転、黒子による「さとちゃん大変身」の爆笑パフォーマンスを敢行した。
あらためて、このバンドのライブでの圧倒的な訴求力と、ジャンルレスな懐の深さを強く印象付けた。
そして、MV は2曲をリリース。
「Teenager Forever」は成功者のはっちゃけぶりをリアルに活写し、「どろん」は眼がバンドに憑依する不気味な世界観を呈示してみせた。
どちらも突き抜けたアート感覚が冴える映像で、楽曲と見事にシンクロしている。
常田の別プロジェクトとソロ活動も新たなステージへ
常田大希のもうひとつのプロジェクト「millennium parade」と彼のソロ活動も、King Gnu の大ブレイクと軌を一にして、新たなステージへと駆け上った。
「攻殻機動隊」シリーズ最新作へのテーマ曲の提供と、2/4 の NYコレクションにおけるチェロ独奏だ。
『攻殻機動隊SAC_2045』のオープニング・テーマ曲「Fly with me」は、4/22 に音楽配信がスタート、4/29 に MV 公開、5/13 に CD シングル発売、5/15 にライブ版の MV が公開された。
4/29 公開 millennium parade ”Fly with me” MUSIC VIDEO
millennium parade – Fly with me
5/15 公開 millennium parade ”Fly with me” LIVE
millennium parade – Fly with me (Live At STUDIO COAST 2019)
また、NYコレクションで初披露された常田のチェロ独奏による斬新な現代音楽モードの楽曲「N.HOOLYWOOD COMPILE IN NEWYORK COLLECTION」は、7/15 に完全生産限定のアナログ盤としてリリースされた。
”すべてをこの曲で変えてやろう”
さらに King Gnu では、「ブレーキが折れちまってる」楽曲「Flash!!!」が、NTTドコモの超高速モバイル通信「5G」のCMソングに採用され、3/18 から WEBでの公開とテレビ放映が始まった。
“5G Concept Movie「新しい物語のはじまり」”
また、アルバム『CEREMONY』リリース後初の新曲となる「泡(あぶく)」が、映画『太陽は動かない』の主題歌として書き下ろされた。(映画は公開延期となっていたが、新公開日が2021/3/5に決定)
サッポロ生ビール黒ラベル』のTV-CM『大人エレベーター』に登場した常田大希が、「すべてをこの曲で変えてやろうと思う」と静かな口調に闘志を込め語ったように、日本のミュージックシーンを根底から変革するための戦いの狼煙(のろし)はすでに上がった。
待ちに待った『CEREMONY』リリース後初のワンマンライブが、8/30に有料ストリーミング配信されることが決定し、コロナ禍の中で、King Gnu がゆっくりと動き始めた。
現在の King Gnu の観客動員力を考えれば、彼らの次の全国ツアーでは、ドームまたはスタジアムでの単独公演が実現するのは、まず間違いないだろう。
King Gnu 公式サイト
CEREMONY (初回生産限定盤) (Blu-ray Disc付)