ヴァイオリニストのヒラリー・ハーン氏が、スズキ・メソードの教本(英語版)の模範演奏となる新たな音源を録音することがわかった。
対象となる教本は、“Suzuki Violin School ”Vol. 1-3(Alfred Music Publishing)。
これまでの音源(クリーヴランド管弦楽団元コンサートマスター William Preucil 氏による)に取って替る形となる。
新たな録音はCDだけにとどまらず、スマートフォンの音楽アプリなど、複数のプラットフォームへの提供が検討されている模様だ。
ヒラリー・ハーン氏は、1983年に3歳11ヵ月でヴァイオリンを始め、最初の1年間はスズキ・メソードだった。
2017年に「100日間の練習(100 Days of Practice)」と銘打って、自身のインスタグラム(“violincase”)に、練習動画を100日間連続でアップし、視聴した世界中のヴァイオリン奏者・学習者・指導者らが、同じタグで動画を公開したり、練習に取り入れたりした。
今回のスズキ・メソードとの37年ぶりの邂逅は、ハーン氏による教育プロジェクトの第2弾と言えるだろう。
“Hilary Hahn to be Featured on New Suzuki Violin Book Recordings”(“The Violin Channel”)
ちなみに、日本版の『鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集」(全音楽譜出版社)の1巻~3巻の模範演奏は江口有香氏(「1986年日本音コン」第1位、「1991年パガニーニ国際」第3位)による。
photo : Suzuki Association of the Americas
ヒラリー・ハーン コンプリート ボックスセット
ヒラリー・ハーンがソニーで録音した5枚のアルバムをまとめたリーズナブルなボックスセット
バッハ:無伴奏パルティータ2番・3番、無伴奏ソナタ3番(すべて全楽章)
協奏曲はベートーヴェン、ブラームス、メンデルスゾーン、ショスタコーヴィチ、ストラヴィンスキー、バーバーなど(すべて全楽章)
Hilary Hahn: The Complete Sony Reccrdings
ヒラリー・ハーン ベスト
ヒラリー・ハーンの最高のパフォーマンスを厳選した2枚組ベスト
協奏曲はパガニーニ1番(第3楽章)、ヴュータン4番(第2楽章)、バッハドッペル(第2楽章)、シェーンベルク(第1楽章)など
ソナタはモーツァルト35番(全楽章)、42番(第3楽章)
ヴォーン・ウィリアムズのあげひばり、バッハ:マタイ受難曲のアリアも