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【藝高入試2017】 最終合格者43名、競争率2.53倍

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ヴァイオリン専攻の最終合格者は11名

たった1クラス分のみの合格者数。

途中、専攻実技にパスしても、最終合格者の掲示までは決して気が抜けない。

5日間の長く過酷な試験期間を経た先に待ち受ける最終審判の日。

1月25日13時、平成29(2017)年度の「東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校」(藝高)入試の最終合格者が発表され、同時に結果が学校HPに掲載された。

今年の最終合格者数は計43名(14専攻)。昨年より2名多かった。

受験者は計109名(18専攻)、競争率は2.53倍だった。(昨年は119名⇒41名で2.90倍、一昨年は112名⇒41名で2.73倍)

合格者の専攻別内訳は、作曲1名、ピアノ12名、ヴァイオリン11名、ヴィオラ1名、チェロ2名、ハープ1名、フルート2名、オーボエ1名、クラリネット1名、ファゴット1名、ホルン2名、テナー・トロンボーン1名、筝曲6名、尺八1名だった。

ピアノは昨年と同じ、ヴァイオリンは昨年より2名減、その他弦楽器(5名)も昨年より2名減。

一方、管打楽器は6専攻で計8名と、昨年より5名増加した。

邦楽は昨年同様、受験者全員が合格、合格者数は1名増加した。

ヴァイオリン専攻は受験者27名が、1月20日の第1回試験(音階とローデ11番)で19名、1月22日の第2回試験(モーツァルト4番1楽章)で14名に絞られ、23日の楽典・聴音・新曲視唱・副科ピアノ、24日の学科試験(国・英・数)と面接を経て、最終合格者は11名となった。(昨年は37名⇒24名⇒15名⇒13名、一昨年は29名⇒18名⇒13名⇒12名)

藝大入試よりも難関と言われる藝高入試。

受験生は、コンクールとは異質の緊張感、ミスは許されないという極度の重圧の中、5日間で実技試験、音楽科目・一般教科の試験、面接というヘヴィーな課題を次から次へとこなしていかなければならない。

将来、演奏家となることを志す者に課せられた、そのような厳しい試練を糧とし、緩むことなく、諦めることなく、さらなる高みへと至ることを目指して、努力を重ねること。それが何よりも肝要だ。

どのような進路を取ろうとも、これから積み重ねられるひたむきな努力の総量こそが、演奏家としての確固たる基盤を創り上げるに違いないと思う。

「平成29年度入学試験最終合格発表」(藝高公式サイト)


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