上限20万円は採択率20%
8月28日、文化庁の「文化芸術活動の継続支援補助金」の第2次募集が終了し、これまでの申請件数と交付決定数の累計が発表された。
この補助金は、フリーランスのアーティストや小規模な団体などが、公演再開に向けての取組や技能の向上等にあたって必要となる費用の補助を受けることができ、動画配信等のICT活用や感染防止対策の取組には補助額が上積みされる。
8月28日までの申請件数は、22,250件(A-➀13,668件,A-➁6,111件,B2,205件,共同申請266件)。
このうち交付が決定されたのは、3,023件(A-➀2,725件、A-➁270件、B26件、共同申請2件)となった。
簡易な手続きと審査による交付上限額が20万円のA-➀の採択率は19.9%、より積極的な取組を行う上限150万円のA-➁の採択率は4.4%。
交付決定はこれまで7回にわたって順次行われており、文化庁は「採択に至らなかった申請については申請内容の確認などを行っており,不採択となったわけではない」としている。
9月12日からは第3次募集も開始され、今後も採択率の上昇が見込まれる。
尚、交付決定3,023件の分野別内訳は、音楽1,437件、演劇694件、大衆芸能201件、舞踊197件、美術148件、舞台スタッフ143件、伝統芸能83件、映画・アニメーション69件、写真32件、コンピュータその他の電子機器等を利用した芸術13件、国民娯楽4件、生活文化2件となっている。
※注)
A-➀:
標準的な取組を行うフリーランス等向け(上限20万円)
A-➁:
より積極的な取組を行うフリーランス等向け(上限150万円)
B:
小規模団体向け(上限150万円)
共同申請:
小規模団体・個人事業者向け(上限1,500万円(10者の場合))
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