国内コンは、学生音コン小学校の部大阪大会1位、中学校の部全国大会2位を、いずれも最年少で達成。
すぐに国際コンに挑み、クロスター・シェーンタール国際でグランプリ、メニューイン国際ジュニア部門で優勝と、日本人として初めてジュニア国際コン2大メジャーで連覇を達成。
満を持して臨んだシニアのメジャー大会でも、完成度の高い演奏で聴衆を魅了した。
日本勢の入賞は6大会連続
10月11日~27日、ドイツ・ハノーファーで「第10回ハノーファー・ヨーゼフ・ヨアヒム国際ヴァイオリンコンクール」が開催され、日本の福田廉之介さん(19歳 / ローザンヌ高等音楽院)が第4位に入賞した。
同コンクールには今回、32名(日本6名)が出場、セミファイナルに12名(日本3名)、ファイナルに6名(日本1名)が進出した。
福田廉之介さんは、ファイナル1で共演したクス・クァルテットとのベートーヴェン:弦楽五重奏曲 変ホ長調 Op.4 で自然体で内声に呼応しつつ旋律線を鮮やかに描き、ファイナル2で共演したアンドルー・マンゼ指揮:ハノーファー北ドイツ放送フィルとのチャイコフスキー:協奏曲では揺るぎない技巧と構成力で情感溢れる高雅な響きを紡ぎ、第4位を獲得した。
3年毎に開催される同コンクールでの日本人の入賞はこれで6大会連続となった。(前回2015年は南紫音さんが第2位、辻彩奈さんが第5位に入賞)
Prize Winners
1st Prize € 50,000
Timothy Chooi(Canada)
2nd Prize € 30,000
Dmytro Udovychenko (Ukraine)
3rd prize € 20,000
Cosima Soulez Larivière (France / Holland)
4th Prize € 8,000
Rennosuke Fukuda (Japan)
5th Prize € 8,000
Leonard Fu (Germany)
6th Prize € 8,000
Youjin Lee(South Korea)
福田廉之介さんは、「第63回(2009)全日本学生音楽コンクール」小学校の部・大阪大会第1位、同全国大会第2位、「第66回(2012)全日本学生音楽コンクール」中学校の部・全国大会第2位。国際コンクールは「第15回(2013)クロスター・シェーンタール国際ヴァイオリンコンクール」第1エイジグループ(14歳以下)第1位・ラインホルトウルト賞(全部門を通じてのグランプリに相当)、「2014メニューイン国際コンクール」ジュニア部門第1位と日本人として初めてジュニア国際コンクールメジャー大会2連覇を達成。シニア転出後も「第5回(2017)ヤッシャ・ハイフェッツ国際ヴァイオリンコンクール」第3位、「第33回(2017)ヴァルセシア・ムジカ国際コンクール」ヴァイオリン&オーケストラ部門第1位、「第55回(2018)パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール」特別賞と10代で次々と入賞を重ねてきた。