「リビツァー国際」第5位獲得直後にロシアへ
9月17日〜21日、ロシア・ウファで「第2回ウラジーミル・スピヴァコフ国際ヴァイオリンコンクール」が開催され、日本の栗原壱成さん(22歳 / 東京藝大4年)が第3位に入賞した。
栗原さんは同コンクールの第1ラウンドが始まる3日前に、イタリアのゴリツィアでファイナルが行われた「第37回ロドルフォ・リピツァー国際ヴァイオリンコンクール」で第5位を獲得した。
イタリアとロシアのローカル都市間の移動を伴う超過密日程の中、一気呵成の勢いに乗り、高いレヴェルの集中力を途切らせず、短期間での連続入賞の快挙を達成した。
同コンクールはロシア連邦の中央部に位置するバシコルトスタン共和国の首都ウファで開催され、第1回(2016)には日本の鈴木舞さんが第2位に入賞した。
同コンクールでは、第1位〜第3位の入賞者に楽器が贈呈され、今回は第1位にイタリア・モダンの名器、1912年製のリッカルド・アントニアッツィ(Riccardo Antoniazzi *)、第2位には1848年製のフレンチ(Jules Grandjon)、第3位にはロシアのコンテンポラリー(Igor Ulitsky)がそれぞれ贈られた。*14万ドル相当
出場は12名(日本1名)、セミファイナル進出7名(日本1名)、ファイナル進出4名(日本1名)。
受賞者
1st Prize
Maria Duenas(Spain)
2nd Prize
Fyodor Beznosikov (Russia)
3rd Prize
Issei Kurihara(Japan)
4th Prize
Stepan Starikov(Russia)
栗原壱成さんは、「第64回(2010)全日本学生音楽コンクール」中学校の部・東京大会第3位。「2018ソウル国際音楽コンクール」セミファイナリスト、「第36回ロドルフォ・リピツァー国際ヴァイオリンコンクール」セミファイナリト・特別賞(ロドルフォ・リビツァー文化協会賞、20世紀ソナタ最優秀演奏賞)、「第37回ロドルフォ・リピツァー国際ヴァイオリンコンクール」第5位・特別賞(Anna Piciulin特別賞、モーツァルト最優秀解釈賞)。